SpeeDBee Synapse 4.12 リリース!現場データ連携をさらに広げる最新アップデート
- uchida
- 7月1日
- 読了時間: 5分

SpeeDBee Synapse 4.12 がリリースされました
2026年6月30日、IoTミドルウェア SpeeDBee Synapse の最新バージョン v4.12.x をリリースしました。
今回のアップデートでは、OPC UAクライアントコンポーネントの追加、MQTTクライアントコンポーネントの証明書認証対応、Modbus RTU over TCP対応など、外部機器・システムとの接続性を高める機能を拡充しています。
また、共有コンポーネントの追加、入力ポート/出力ポートのUI改善、PLC関連コンポーネントの設定性向上、カスタムコンポーネント開発支援の強化など、日々の設定・開発作業をより行いやすくする改善も行いました。
本記事では、SpeeDBee Synapse 4.12で追加・改善された主な機能をご紹介します。
1. 🔗 OPC UAクライアントコンポーネント — OPC UAサーバーからのデータ取得に対応
OPC UAクライアントコンポーネントを追加しました。
このコンポーネントにより、OPC UAサーバーからのデータ取得が可能になります。
なお、初回リリース時点では実験的機能としての提供となり、readのみ対応しています。writeおよび暗号通信には対応していません。
今後、OPC UAを利用した設備・システムとの連携を進めるうえでの基盤となる機能です。
2. ☁️ MQTTクライアントコンポーネントの証明書認証対応 — クラウド連携をより柔軟に
MQTTクライアントコンポーネントにおいて、クライアント証明書を使用したユーザー認証に対応しました。
これにより、AWS IoT Coreなど、証明書認証を利用するMQTTブローカーとの接続構成を、MQTTクライアントコンポーネントでより柔軟に扱えるようになります。
MQTTクライアントコンポーネントでは、メッセージの送信だけでなく受信も可能です。そのため、クラウド側へのデータ送信だけでなく、クラウドや外部システムからのメッセージ受信を含めた、より汎用的なMQTT連携に活用できます。
3. 🔌 ModbusコンポーネントのRTU over TCP対応 — シリアル機器との接続構成をより柔軟に
Modbusコレクタ/書き込みコンポーネントにおいて、RTU over TCPに対応しました。
RTU over TCPは、Ethernetを介してModbus RTU通信を行う方式です。パススルー機器を利用することで、シリアルポートを持たない環境でもModbus RTU機器との接続が可能になります。
これにより、既存設備やレガシー機器を含む現場でも、より柔軟な接続構成を取りやすくなります。
4. 🧩 共有コンポーネント — パネルをまたいだデータフロー接続に対応
1つのコンポーネントを複数のパネルに配置できる「共有コンポーネント」を追加しました。
これにより、パネルをまたいだデータフローの接続が可能になります。
処理内容ごとにパネルを整理しながら、同じコンポーネントを利用できるため、複雑な構成でも全体を把握しやすくなります。
5. ⚙️ 入力ポート/出力ポートUI改善 — データが流れていない状態でもカラム指定が可能に
入力ポート、出力ポートの設定画面において、対象カラムを選択するためのUIを改善しました。
従来は、対象カラムを選択する際に、実際にコンポーネントを実行してデータが流れている状態にする必要がありました。
v4.12.xでは、流れているデータを選択肢から選ぶ方法に加えて、コンポーネントを実行していない状態でも手動でカラム名を指定できるようになりました。
これにより、データがまだ流れていない設計段階でも、設定作業をより柔軟に進められます。
6. 🏭 PLC/EtherNet/IP関連の設定性向上 — アドレス設定をより分かりやすく
PLCコレクタ/書き込みコンポーネントにおいて、各種プロトコルで使用可能なレジスタアドレスをUI上から確認できるようになりました。
また、EtherNet/IPコレクタおよびEtherNet/IP書き込みコンポーネントでは、アドレス入力方式を改善しました。
EtherNet/IP機器では、機器の仕様に応じてアドレスを細かく指定する必要があります。また、マニュアル上では16進数で表記される場合も多いため、利用機器に合わせて16進数、10進数のいずれでも指定できるようになりました。
あわせて桁数の上限も拡張し、従来は範囲外として扱われていたアドレスも指定しやすくなりました。
PLCやEtherNet/IP機器との接続設定を行う際に、より分かりやすく、入力ミスを防ぎやすい設定画面となっています。
7. 🛠️ カスタムコンポーネント開発支援の強化 — 配布・設定・開発をより扱いやすく
カスタムコンポーネント開発に関する機能も強化しました。
SCCDEを使用してカスタムコンポーネントをパッケージングする際に、そのコンポーネントのマニュアルを同梱できるようになりました。同梱したマニュアルは、Synapse本体のWeb画面から参照できます。マニュアルの形式はHTMLのほか、Markdownにも対応しています。
また、Python用カスタムコンポーネントについて、より簡易的な記述でコレクタ、シリアライザ、エミッタを作成できる新しい方式のAPIを利用できるようになりました。
さらに、C/C++のカスタムコンポーネント開発に必要なファイル一式を、Synapseのカスタムコンポーネント画面からダウンロードできるようになりました。
これにより、カスタムコンポーネントの開発・配布・利用をよりスムーズに進めやすくなります。
8. ✨ その他の主な改善
上記以外にも、以下の改善を行っています。
・カスタムUI(JSON)のUI種別追加・改善・任意のファイルをアップロード/削除できるファイル登録用UIの追加
・文字列入力項目における入力ヒント機能の追加
・PLCコレクタ/書き込みのHEX/DEC表示改善
・PLCコレクタの文字列バイトスワップ対応
PLCでは、文字列データが2バイトごとに入れ替わった状態で格納される場合があります。
PLCコレクタの文字列バイトスワップに対応することで、このような文字列データも正しく収集できるようになりました。
より柔軟な現場データ活用へ
SpeeDBee Synapse v4.12.0では、接続性・操作性・開発性を高めるさまざまな機能追加・改善を行いました。
今後も、製造現場のデータ活用をより柔軟に支援できるよう、機能改善を進めてまいります。
詳細はこちら(リリースノート)
製品評価パッケージについて
SpeeDBee Synapse v4.12.0より、製品評価パッケージのダウンロード提供はWindows環境向けのみとなります。
Ubuntu、Raspberry Pi OS など、Windows以外の環境で製品評価をご希望の場合は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
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